日経平均株価が4万円に迫る中…J-REIT(不動産投資信託)が低迷する3つの理由

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 日経平均株価がおよそ34年ぶりに史上最高値を更新し、4万円に迫る中、下落基調なのがREIT(不動産投資信託)市場だ。J-REITはオフィスやホテル、レジデンス、ロジスティックなどの不動産に投資し、分配金収入が得られることで投資家からの人気が高い。

「日銀の金融政策正常化を見据えた外国人や機関投資家らによる売り優勢の状況が続いています。REITのほとんどが総資産の40~60%ほどを借り入れしているため、マイナス金利解除後の利上げ見通しによって、利払い増による分配金の減額、評価額の減少が懸念されている結果です」

 こう話す不動産アナリストの長谷川高氏は、REIT低迷の理由に大型株に投資資金がシフトしている点も挙げる。

「株高を牽引する金融や総合商社、半導体などの低PBR(株価純資産倍率)銘柄やグローバル銘柄は配当利回りが3~4%とREITと遜色がなく、今後の増収増益期待から魅力的と判断されているのでしょう」

 さらにコロナ禍以降の働き方の変化で、REIT全体に占める割合が大きいオフィスビルへの懸念があるという。

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