貯蓄ガタ減り…GDP個人消費「4四半期連続マイナス」の衝撃! リーマン・ショック以来15年ぶり
賃上げが物価に跳ね返る可能性
今後の経済の先行きについて、政府の見通しは極めて楽観的である。いわく、「33年ぶりの高水準となった春闘の賃上げや、来月から実施される定額減税等の効果が見込まれるなど、雇用、所得環境が改善する下で緩やかな回復が続くことが期待される」(林官房長官)というのだ。
「賃上げしてもコスト増を吸収できる企業ならまだしも、賃上げが物価に跳ね返ってくる可能性は否めません。定額減税にしても一時的な対処に過ぎず、消費は喚起できないでしょう。政府の期待は甘すぎです。物価だけが上がり続け、実質賃金は目減りして金利による補填すらない。消費者の負担が増えて当然です」(斎藤満氏)
岸田首相は総理就任前から、国会で「成長、所得、消費の好循環を実現する」と繰り返してきたが、一向に好循環は起きない。「増税メガネ」改め、「口先メガネ」じゃないか。
■関連記事
-
語り部の経営者たち 象印マホービン 市川典男社長(3)高級炊飯器がヒットもライフステージにあわせて選ぶことができる製品を…
-
語り部の経営者たち 象印マホービン 市川典男社長(2)家庭用品メーカーのトップブランドを目指して…“CM戦略”が大当たり
-
注目の人 直撃インタビュー リゾート開発計画に揺れる野沢温泉村の村長に聞いた「ニセコでも白馬でもない独自文化の根付く唯一無二の村をつくる」
-
「もうけびと」に聞く金儲けの秘訣 ゴキブリ駆除で業界革命を起こした男に聞いた 完全駆除率99.5%、リピート率97.9%の秘密
-
クルマは乗らなきゃ語れない 新型ダイハツ ムーヴに初試乗! スライドドア化は是か非か? 王者ホンダN-BOXと比べてみた
-
経済ニュースの核心 「エムット」の商標巡り“ニアミス”騒動も…三菱UFJ銀はポイント還元率最大20%ブチ上げ預金獲得強化へ