新NISAにとって日本株は強い味方…投資枠では47%と想定以上に買われている

公開日: 更新日:

 3月22日に4万888円の史上最高値をつけた日経平均。その後はパッとしないもみ合いが続くが、かといって、恐れられている暴落もなく、高い水準を維持している。下支えとなっているのが新NISA(少額投資非課税制度)を通じた継続的な資金流入だ。市場関係者が驚いているのは、1月にスタートした新NISAで日本株が想定以上に買われていることである。

 新NISAの内容を簡単におさらいしておく。「新」制度では非課税期間が無期限となり、1年間に投資できる額も大幅に増えた。上限額は投資信託が対象の「つみたて投資枠」が年120万円、国内外の個別株・ETF・投信などが買える「成長投資枠」は年240万円だ。

 日本証券業協会によれば、大手対面・ネット証券10社の集計で、NISA全体の1~3月期の購入総額は4兆6822億円と前年同期の2.9倍にも拡大した。投資枠別では「成長投資枠」が83%、「つみたて投資枠」が17%。そして資産別では日本株が47%、投信が50%。外国株への投資は3%にすぎない。このペースでいけばNISAでの日本株の年間購入額は9兆円近くに達すると、市場関係者を喜ばせているのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ