著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

経団連の会長人事(上)後継レースは「ソニー吉田憲一郎会長」を軸に置くという説

公開日: 更新日:

 ソニーでは創業者のひとりである盛田昭夫氏と出井伸之氏が副会長をやっている。吉田氏の副会長就任は約20年ぶりのことだ。

 加えて、盛田氏は1993年11月、テニスのプレー中に脳出血で倒れた。実は倒れた当日、盛田氏は当時の第7代経団連会長だった平岩外四氏(東京電力会長)から要請されていた、次期経団連会長を受諾する予定だった、とのエピソードがある。

 盛田氏が倒れたため第8代会長に就いたのはトヨタ自動車会長の豊田章一郎氏だった。

 それから30年、今年の副会長人事で、以前から副会長の就任が期待されていたトヨタ自動車の豊田章男氏(章一郎氏の長男)は選ばれなかった。同氏は2022年に新設された「モビリティ委員会」の共同委員長に就任し、経団連の活動に関わるようになったこともあり、一部に豊田経団連会長待望論が出ていた。

 しかし、グループのダイハツ工業や豊田自動織機で不正問題が発覚。トヨタ本社が型式指定認証不正問題で国土交通省の立ち入り検査を受け、出荷停止に追い込まれた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か