著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

経団連の会長人事(上)後継レースは「ソニー吉田憲一郎会長」を軸に置くという説

公開日: 更新日:

 日本経済団体連合会(経団連)は5月31日、都内で定時総会を開いた。十倉雅和会長(住友化学会長)の任期は残り1年となった。十倉氏は記者会見で後任の会長人事について、「後任者は決めていないが、選ぶのに困るくらいたくさん適した人がいる」と述べた。

 歴代会長は副会長で、製造業の会長か社長から選ぶケースが目立つが、十倉氏は「もう製造業にこだわる時代ではない。いろんな業界から適正な人物を選びたい」と話した。

 日本製鉄の橋本英二会長(68)、ソニーグループの吉田憲一郎会長(64)、日立製作所の東原敏昭会長(69)、NTTの澤田純会長(68)と、久しぶりに会長候補の資格を持つ有力副会長が揃った。

「十倉さんがソニー推しなのか、自分が会長に指名してもらった恩義を感じている日立乗りなのか。もうひとつはっきりしない」との声が出ている。

 十倉氏は14代会長、中西宏明氏(日立製作所会長)が病に倒れたため、急きょ、リリーフとして15代会長に就いた。その後、中西氏が亡くなり、“ポスト十倉”の後任会長には日立の東原会長(中西会長時代に副会長に就任)を選ぶのではと取り沙汰されている。

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