バングラデシュで首相退陣…日本企業進出の“最後のフロンティア”混沌で大慌て

公開日: 更新日:

 学生のデモで多数の死者を出したバングラデシュのハシナ首相が5日、辞任した。ハシナ氏はインドに逃亡、暫定政権が樹立される見通しだが状況は混沌としている。

 バングラデシュでは、独立戦争時に活躍した“解放戦士”の子孫に与える公務員採用の優先枠に対し、学生が撤廃を求める運動を先月から起こしていた。運動の激化について政府関係者は「イスラム聖戦主義者が学生運動を乗っ取り、暴力的なものに急変させた」と語っていた。

 一方、識者の見方は違う。岐阜女子大学特別客員教授の倉沢宰氏によると「もともと平和的な学生運動だったが、政権与党(アワミ連盟)が送り込んだ“武闘派”が学生と対立を激化させ、そこに治安部隊が発砲した構図です」と説明する。死者数は累計で約350人。人力車夫や路上の物売り、子どもなど、デモと無関係の市民も巻き添えになった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?