三菱自動車(下)PBRは“赤点”…ASEANの需要低迷で業績不振に

公開日: 更新日:

 三菱自動車は現在、中期経営計画「チャレンジ2025」を進行中で、その2年目にあたる。数値目標は2025年度に販売台数110万台、1台当たり売上高250万円、営業利益2200億円、営業利益率7%を目指すというものだ。

 また、グローバル市場を「アセアン・オセアニア」「中南米、中東・アフリカ」「日本、北米、欧州、中国」の3つに分類し、各地域の役割を明確化したうえで収益基盤の強化を図っていく。具体的には、アセアン・オセアニアについては、成長ドライバー地域と位置づけ、事業中核地として経営資源を集中して、台数、シェア、収益のすべてにおいて拡大を目指す。

 中南米、中東・アフリカはレバレッジ地域とし、アセアン向け商品を最大限活用して事業展開を進めて第2の柱に育てる。

 日本、北米、欧州、中国については、先進技術推進地域として、アライアンス・協業パートナーを活用して先進技術化を推進していく。

 しかし、中国については、販売不振から中国メーカーとの合弁を解消し、ガソリン車の生産をやめて完全に撤退した。現在の日系メーカーの中国での苦戦ぶりを考えると、早めに撤退して正解だったといっていいだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する