大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の異常事態…府職員からは「通常業務さえままらない」の悲鳴

公開日: 更新日:

■「たまったもんじゃない!」

 職場の現状について、府職員労組の小松康則執行委員長はこう話す。

「人員不足で通常業務さえままならないのに、万博関連業務に人員を割かれ、その補充もない。これから年度末で忙しくなる時期の異動だったので、現場からは『たまったもんじゃない』という声を聞きます。万博は数年前から決まっていたこと。ここにきて人事異動で現場を混乱させるのではなく、あらかじめ職員を補充しておくべきだったのではないでしょうか。今後も万博のための引き抜きが続くのではないか、と職員は戦々恐々としています」

 府の総務部人事課は抗議書について「府としては万博の開幕が迫り、全庁を挙げて取り組む方針を掲げているため、このような人事異動になりました。今回の件に限らず、欠員に対しては前倒しで職員を採用し、非常勤職員や、臨時的任用などで対応するよう努めております」と日刊ゲンダイの取材に見解を示した。

 万博にシャカリキで府の組織が回らなくなってしまうようでは、あまりにも本末転倒だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲