米国永住権を500万ドル(約7.5億円)で販売…「トランプ・ゴールドカード」を誰が買う?

公開日: 更新日:

 米国のトランプ大統領がブチ上げた500万ドル(約7.5億円)で永住権を獲得できるようにする新制度「トランプ・ゴールドカード」が波紋を広げている。トランプは「爆発的に売れるだろう」と豪語し、100万枚の販売も可能だと言っているが、一体誰が買うのか。

 トランプ大統領によれば、自身の返り咲きによって「誰もがこの国に来たがっている」という。一定の投資雇用創出により、永住権が付与される既存の投資家向けビザ「EB-5」が衣替えされる見通し。貧しい移民は徹底的に排除する一方、富裕層は大歓迎ということだ。

 米国では毎年、およそ100万人の外国人にグリーンカード(永住権)を発行している。国務省などのデータによると、「EB-5」の利用は2024年度に過去最多を記録。昨年7月時点で少なくとも約1万3000件の「EB-5」が発給されたという。

■財政赤字を埋めてもおつり

 トランプ大統領の皮算用通りに「ゴールドカード」が100万枚売れれば、5兆ドル(約750兆円)ものボロ儲け。24年度の財政赤字は過去3番目の規模となる1.8兆ドル(約280兆円)に膨らんだが、穴埋めどころかおつりがくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし