注目される日銀の出口政策…次は時価約74兆円のETF(上場投資信託)の出番だ

公開日: 更新日:

 方法について以下の政策提言がなされている。

 ①市場で売却──金融機関から買い取った株式の売却完了に合わせて、今夏からETFの売却を開始。ただ、相場に影響を与えないよう、年間3000億円程度の処分となると、巨額なETF(東証プライム市場の7~8%に相当)すべてを売却するには200年以上かかるから大変だ。

 ②国民への譲渡──香港の事例を参考に、日銀が保有するETFを国民に割引価格で販売し、長期保有のインセンティブを付与することで、市場への影響を抑えつつ国民の資産形成を促進する。

 ③公的機関への譲渡──新たな公的機関や既存の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などにETFを譲渡し、運用益を国民に還元する。

 さらに④子育て支援などの政策実行の財源に充てるというものだ。

 日銀が保有するETF、時価から簿価を差し引いた含み益は37兆円。すごい額だ。この、いわば「埋蔵金」がどう確定され、有効利用されるのか注目していきたい。 (丸)

【連載】ベテラン証券マンが教える株のカラクリ

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意