中国AIディープシークの衝撃!エヌビディア「1強」時代の次に来るもの

公開日: 更新日:

 世界の株式市場は、ようやくエヌビディア・ショックから立ち直りつつあるようだ。

 先月27日、一瞬にして時価総額約6000億ドル(約91兆円)が吹き飛んだエヌビディア株。それはトヨタの時価総額の2倍に相当し、単一銘柄の1日の時価総額減少額として史上最大だった。

 発端は言うまでもない。中国AI開発スタートアップの「ディープシーク」が、低コスト(従来の10分の1以下)で高性能な生成AIモデルを公開したことだった。同社のAIモデル「R1」は、エヌビディアの最先端の画像処理半導体(GPU)に頼らずに開発され、米国の競合モデルを上回る性能を示したと報じられた。

 このニュースを受け、エヌビディアをはじめとする米国AI関連企業の優位性が揺らぐのではないかという危惧から、大幅な株価の下落となったのだ。日本市場への影響も強烈で、アドバンテストが1日で11%、フジクラは9%も下げたものだ。

 あれから3週間、市場のショックは少しずつ和らぎ、アドバンテストの株価なども持ち直してきている。西側諸国では、中国当局への情報漏れの警戒心もあり、ディープシークの「R1」の普及はそう簡単ではないことが“安心材料”になっているようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手