入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

公開日: 更新日:

関係者も「開幕に間に合わない」

 また、かねて指摘されてきたのは、パビリオンの工事の遅れだ。SNSには<工事の音がテストラン中も会場に響き渡っていた>という投稿もあった。

「私が視察していた時も、現在進行形で作業員が工事をしていました。やはり、中には進捗が芳しくない現場もあるようで、ある国のパビリオン関係者は『展示の準備が開幕までに間に合わない』と打ち明けました」(小堀市議)

 万博では、大阪府内の小中学校への「無料招待」も企画されている。昼食の際は「団体休憩所」が利用できるとしているが、落ち着いて食事できる場所ではなさそうだ。

「背もたれのないベンチと屋根が設置されているだけ。荒天時には風も強く、雨の吹き込みも激しいでしょう。子どもが食事をするのにもっと適した場所があったのではないでしょうか」(小堀市議)

 テストランではその目的通り、さまざまな問題が浮き彫りになった。とても短期間で改善できるものではなさそうだが、本番では一体どうなってしまうのか。

  ◇  ◇  ◇

 大阪・関西万博への期待感は低いままだが、肝心の海外パビリオンも多くは建設が終わっていない。赤字になったら誰が責任を取んねん? 万博問題を追い続けるジャーナリスト・今井一氏を直撃した。●関連記事『【もっと読む】大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」』で詳報している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  2. 2

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 3

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  4. 4

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  5. 5

    日中関係の悪化がもたらす「生活格差」…100均に並ぶ“Made in China商品”にもいずれ余波が

  1. 6

    「S&P500+ゴールド(金)への投資」が再注目! リスクを抑え収益を狙う“最強の組み合わせ”

  2. 7

    飲食チェーンでは続々と国産米“離れ”が…消費者は「購入時に重視」が83%占めるも大きく乖離

  3. 8

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  4. 9

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  5. 10

    どうなる2025年の忘年会? インフル大流行、インバウンド、実施企業減で飲食店に“三重苦”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因