大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

公開日: 更新日:

 大阪・関西万博開催まで2週間となった。だが、1970年の大阪万博を知っている私には、“異常”とも思える盛り上がりのなさである。

 70年万博は高度成長の真っただ中、「人類の進歩と調和」をテーマに、アメリカのアポロ12号が持ち帰った「月の石」がアメリカ館で展示され、長蛇の列ができた。

 今回は不況と物価高の真っただ中、「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマで、目玉は日本の観測隊が“南極で発見”したラグビーボール大の「火星の石」だという。この国の宇宙船が月面着陸に成功したのは昨年の1月だから、アメリカに遅れること半世紀以上。それでも石は持って帰れなかったから、南極で拾った(?)火星の石らしきものでお茶を濁すようだ。

 もともと今回の万博は不純な動機で開催が決まったのである。大阪維新の会が牛耳っていた大阪府と大阪市が万博誘致を言い出し、維新主導で全てが決まっていった。

 維新は選挙のたびに「誘致に成功したのは維新の功績」と宣伝してきた。メタンガスが埋まっている人工島「夢洲」を万博会場にしたのも、やはり維新が誘致したギャンブル場・カジノを隣に建設するためだったといわれている。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後