「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

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 同様に三越伊勢丹HDも他の百貨店から客を奪い、コロナ禍から持ち直している。一方で渋谷・東急本店は23年1月に閉店した。新宿の小田急百貨店跡地では複合ビル建設の再開発が進むが、同ビルに百貨店を再出店するかは未定としている。二極化する業界内では出品者側も選別しているという。

「高島屋に出品・出店してもいいが、電鉄系百貨店はNGという海外ブランドもある。家電量販店の面積が大きいビル内に出店して安っぽく見られたくないのが本音」(同)

 高級ブランドにそっぽを向かれてしまえば、百貨店の意義も失われるだろう。百貨店の重要な収入源である外商においても、客のシフトが進んだようだ。

■急増する来日客も追い風

 インバウンドも“勝ち組”百貨店の収益を支える。高島屋の国内百貨店に占めるインバウンドの割合は15%。大阪店に至っては約3割に上る。三越伊勢丹HDは24年度のインバウンド売上高を前期比約700億円増の1783億円を見込んでおり、実現すれば全体の約14%となる。

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