大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

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■バス会社はシフト組み直し

「会場へのシャトルバスを運行する在阪各社は人手不足の中、苦労して万博関連の業務にあたっている。ピーク時にはバスが満員になり、増便で対応するなど現時点でも業務が逼迫しつつある。業務時間が1時間増えただけでも、シフトの組み直しや応援の人を増やすなど、大変な負担がかかる。下手すると、市民の公共交通にも影響が出かねません」(府内バス業界関係者)

 また、会場スタッフの帰宅が遅くなり、終電を逃してしまう恐れもあるんじゃないか。大阪府関係職員労働組合の小松康則執行委員長はこう話す。

「多数の府職員が万博推進局、万博協会などに派遣されており、夜遅くまで会場で勤務する職員は午後10時半まで働いています。遠くから夢洲に通勤している職員もいるのに、今より閉場時間が遅くなれば、なにかトラブルでも起きたら終電はすぐになくなってしまう。長時間労働につながる懸念もあり、職員の労働環境をしっかりと考えたうえで対応して欲しいです」

 来場者を増やしたいからってこんな“奇策”を考え出して……。“迷走万博”を象徴している。

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