大阪万博のアンゴラ館は26日ようやく開館も…唯一未完成「ネパール館」はいつ開館するのか?

公開日: 更新日:

■食い違う当事者の認識

 一連のゴタゴタの背景について、建築エコノミストの森山高至氏に聞いた。

「夢洲会場は軟弱地盤に加え、交通の便が悪く、パビリオンの工期もタイトで難工事が予想されていました。そのため大手ゼネコンは参加に消極的で、その穴を埋めるため、本来なら大きな工事を請け負えない小規模や、経験の乏しい業者が集っているようです。結果としてトラブルが多発し、未払い問題が発生しているのでしょう」

 そもそも参加国は、日本国内の建設業者とのツテも持っていない。

「2年前、私のもとにネパール館関係者から『請け負ってくれる建設業者を紹介してくれないか』と相談が来ていました。その時点では、異業種の企業が間に入っているなどしており、業者探しの段階で苦戦しているようでした」(森山高至氏)

 駐日ネパール大使館に今後の見通しを聞くと、「工事関係者からは完成まであと1週間ほどかかると聞いている」と回答。一方、万博協会広報部は「引き続き会期中の開館を目指していくが、時期については未定」と答えた。どうも現状認識が食い違う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気