大阪万博のアンゴラ館は26日ようやく開館も…唯一未完成「ネパール館」はいつ開館するのか?

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■食い違う当事者の認識

 一連のゴタゴタの背景について、建築エコノミストの森山高至氏に聞いた。

「夢洲会場は軟弱地盤に加え、交通の便が悪く、パビリオンの工期もタイトで難工事が予想されていました。そのため大手ゼネコンは参加に消極的で、その穴を埋めるため、本来なら大きな工事を請け負えない小規模や、経験の乏しい業者が集っているようです。結果としてトラブルが多発し、未払い問題が発生しているのでしょう」

 そもそも参加国は、日本国内の建設業者とのツテも持っていない。

「2年前、私のもとにネパール館関係者から『請け負ってくれる建設業者を紹介してくれないか』と相談が来ていました。その時点では、異業種の企業が間に入っているなどしており、業者探しの段階で苦戦しているようでした」(森山高至氏)

 駐日ネパール大使館に今後の見通しを聞くと、「工事関係者からは完成まであと1週間ほどかかると聞いている」と回答。一方、万博協会広報部は「引き続き会期中の開館を目指していくが、時期については未定」と答えた。どうも現状認識が食い違う。

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