フジCM再開で財界2トップが「意見対立」も…“緩急”のための役割分担か?

公開日: 更新日:

 では、筒井発言はどうだ?

 筒井氏は会見で「引き続きフジの対応を注視していく必要がある」とも言った。これは「あまり早くCMを再開するのはリスクが大きい」という経済界大半の空気を読んで、時間をかけて見極めようという趣旨だ。これで、企業がCM再開をどうするか、かなり選択の幅ができた。

 そうか、2人の発言は「役割分担」というわけか。

 じゃあ、2人は事前に話し合って、ああいう発言をしたのか?

 その可能性はある。かつては経済界が何かを大きく動かしたいとき、まず経済同友会の代表幹事が「経済人個人の発言」として二歩も三歩も先まで踏み出し、経団連会長が「経済界の空気」として半歩か一歩先までにとどめ、その幅のなかで政官財が答えを出していった例があり、両者は事前に意見を交換していた。

 2人とも、それを意識しているのか?

 それは、これからの2人の言動をみれば分かるだろう。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々