フジCM再開で財界2トップが「意見対立」も…“緩急”のための役割分担か?

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 では、筒井発言はどうだ?

 筒井氏は会見で「引き続きフジの対応を注視していく必要がある」とも言った。これは「あまり早くCMを再開するのはリスクが大きい」という経済界大半の空気を読んで、時間をかけて見極めようという趣旨だ。これで、企業がCM再開をどうするか、かなり選択の幅ができた。

 そうか、2人の発言は「役割分担」というわけか。

 じゃあ、2人は事前に話し合って、ああいう発言をしたのか?

 その可能性はある。かつては経済界が何かを大きく動かしたいとき、まず経済同友会の代表幹事が「経済人個人の発言」として二歩も三歩も先まで踏み出し、経団連会長が「経済界の空気」として半歩か一歩先までにとどめ、その幅のなかで政官財が答えを出していった例があり、両者は事前に意見を交換していた。

 2人とも、それを意識しているのか?

 それは、これからの2人の言動をみれば分かるだろう。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

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