法案通過前から縄張り争い 日本版NSCの空中分解

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<「外務省には情報を渡せない」>

 安倍政権が早期発足を目指す日本版NSC(国家安全保障会議)。その事務局となる国家安全保障局の初代局長として、谷内正太郎内閣官房参与(69)に就任を打診したという。

 まだ設置法案も通っていないのに気の早い話だが、谷内といえば、第1次安倍内閣で外務次官を務め、06年10月の安倍訪中を調整して以来、安倍首相の外交ブレーンとして寄り添ってきた。なるほど、安倍が頼りそうな人材だが、これに猛反発しているのが、防衛省や警察庁だ。「NSCは外務省の下請け情報機関になるのか」(防衛省幹部)と危機感を募らせているのである。

 日本版NSCの設置目的は「省庁間の縦割りを排除し、情報を一元化して、外交・安全保障政策を統一的に行う司令塔の役割を果たすこと」とされる。防衛・外交を中心とする情報を国家安全保障局に集め、官邸機能を強化するのが狙いだ。情報を上げるのは外務省、防衛省、警察庁、公安調査庁といった省庁になる。

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