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元外交官・東郷和彦氏に聞く 「右の人の平和ボケが怖い」

戦争になるという勘のない人が「反中」で騒いでいる

 安倍政権がスタートしてから、中国、韓国だけでなく、アメリカとの関係もおかしくなっている日本外交。唯一、うまくいっていた対ロシア外交も、ウクライナ問題が発生し、揺らぎ始めている。日本外交はどうすればいいのか。元外務省欧亜局長で京都産業大教授の東郷和彦氏に聞いた――。

 日本周辺の国際情勢は、2012年9月に中国の国境警備艇が尖閣諸島の周辺を侵犯するようになってから大きく変わったと思います。中国政府は1971年から自分の領土だと主張していましたが、2008年までは主張は穏やかでした。

 ところが、2008年に中国の警備艇が日本の領海に入り、「ここは中国の領土だ。これからは実効支配の実績を積み重ねる」とハッキリと意思表示した。多くの日本人はピンとこないかもしれませんが、これは恐ろしいことです。実力行使するということですからね。でも、その時は1回だけでした。

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