毛並だけは超一流 酒と従順で留任した岸田文雄外務相
●霞が関一族 東京・原宿生まれ。母親は日東製粉の井口良二元社長の次女。開成高から早大法に進学。82年に卒業後、旧長銀に入行。5年で辞め、衆院議員を務めていた父親の岸田文武の秘書になった。92年に逝去した父親の地盤を継ぎ、翌93年に初当選。07年の第1次安倍改造内閣で初入閣。12年に政界引退を表明した古賀誠氏から宏池会会長を継承、岸田派になった。
旧満州で百貨店を興し、財を築いた祖父の正記も衆院議員。父親の妹が宮沢喜一元首相の弟と結婚。宮沢氏の甥で現参院議員の宮沢洋一氏は従兄弟という政治家一族。父親の文武は中小企業庁長官を務めた旧通産官僚、妹2人の夫はともに財務官僚という霞が関一家でもある。
毛並みは良いが、とにかく地味。保守本流派閥「宏池会」を率いながら、メディアの話題にてんで上らず、週刊誌の見出しになることは皆無に等しい。存在感の薄さが「無色透明で、首相の地球儀俯瞰外交の邪魔にならず使いやすい」(官邸筋)と皮肉まじりに評価され、留任が決まった。
