高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

誰が新代表になっても民主党の再建は容易ではない

公開日: 更新日:

 史上最低の投票率ということは、史上最高の政治不信と同義であり、自公合わせて3分の2議席を超える安倍政権の圧勝とは、実はこの政治不信の深さの裏返しでしかない。こうした事態を招いた元凶は、もちろん、あらゆる虚言と詐術を用いて有権者を攪乱してきた安倍晋三首相自身であるけれども、それに対してきっぱりとした対抗軸を立てることを怠った民主党の罪も、同じくらい重い。

 民主党政権は未熟きわまりないものであったが、それでも鳩山由紀夫元首相は沖縄県民の心に寄り添って辺野古基地の「県外」移設に、菅直人元首相は自然エネルギー拡充による原発ゼロへの転換に、それぞれ政治生命をかけて挑戦した。もし民主党が全党を挙げてこのトップの挑戦を支え抜いて闘っていれば、少なくとも、その2つの国の命運にかかわる重要課題については明確に保守VSリベラルの対抗軸が形成され、今度の選挙も全然違う図式となったはずだ。しかし、民主党はそうしなかったばかりか、2人をトップの座から引き下ろすことを選択した。野田佳彦元首相にいたっては、対抗軸どころか、原発再稼働、消費増税、TPP推進、尖閣で中国挑発など、自民党が喜びそうなことばかりやって民主党を瓦解させ、ついでに、せっかく芽を出したばかりの2大政党制の可能性をも破壊した。

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