高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

中国だけでなく米露韓からも相手にされない安倍外交

公開日: 更新日:

 日本の大新聞の見出しだけ見ていると、安倍晋三首相がAPEC北京サミットを舞台に精力的な外交を繰り広げているかに映るが、実態は違う。

 安倍が4カ月もかけて準備を進めてきた日中首脳会談は、確かに実現はしたものの、時間はわずか25分間(通訳時間を除けば実質10分程度)、形式も双方の閣僚や高官がズラリと並んで角テーブルで向き合う正式会談ではなく、肘掛け椅子で横並びする表敬訪問のスタイルで、あくまでも「日本側が要請するから会うが、こちらは別にすすんで会いたいわけではない」という中国側の態度が露骨だった。それも、事前に日本側が「尖閣など東シナ海で緊張状態が生じていることに双方が異なる見解を持つことを認識する」という、もってまわった言い方で、事実上、尖閣問題を「棚上げ」するという重大譲歩をし、またそれと関連して、中国が3年前から日本に求めてきた、「防空識別圏」の重複区域で偶発衝突を避けるための「海上緊急メカニズム」を構築しようという提案を受け入れることを表明し、さらに安倍が(当面)靖国参拝をしないことまで約束するという大サービスまでしてすり寄っていったのに、この程度である。

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