高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

頑なに「侵略」を認めない右翼的心情が浮き彫りに

公開日:  更新日:

 戦後70年談話とその発表会見を通じて改めて浮き彫りになったのは、なんとしてもかつての戦争が日本の「侵略」であったことを認めまいとする安倍晋三首相のいじらしいまでの右翼的な心情であった。

 確かに、世論の圧力と公明党の懇請によって「侵略」という単語は談話に取り入れたものの、それは歴史認識の問題とはまったく無関係な個所にポコッと放り込まれただけだった。

 安倍は会見で、この談話は21世紀構想有識者懇談会の報告書の上に立って作成したものだと強調。その報告書は「日本は、満州事変以後、大陸への侵略を拡大し、……世界の大勢を見失い、無謀な戦争でアジアを中心とする諸国に多くの被害を与えた」と述べていたのだが、安倍はこの中から「世界の大勢を見失い」という部分だけを借用し、前後は無視した。天皇も今年の新年にあたっての感想で「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えることが、いま極めて大切」と言っていて、少なくとも満州事変以降の中国や東南アジアへの侵攻が侵略でなかったなどと言う人はあまりいないが、安倍はその極少数派のひとりである。

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