ISテロ説は捨てきれない ロシア機「垂直落下」に深まる謎

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 乗客乗員224人を乗せたロシア旅客機の墜落は謎が深まるばかりだ。10月31日、紅海のビーチリゾートからロシアに向かって飛び立つと、離陸15分後、エジプト・シナイ半島の上空で交信を絶って墜落。直後に、過激派組織「イスラム国」の関連組織が犯行声明を出し、エジプト政府はこれを否定した。

 テロを示す証拠はなく、犯行声明は“便乗”の可能性があるが、ISはロシアのシリア国内での空爆に反感を募らせていた。そんな時期に起きた墜落だけに、エジプトが犯行声明を覆す“証拠”を出すまでは、疑心暗鬼が続くだろう。

 機体は高度約9000メートルの上空から、ほぼ垂直に落下したとみられている。1分間に約1800メートルも急降下し、レーダーから消えた。軍事ジャーナリストの世良光弘氏が言う。

「昨年7月にウクライナ上空で発生したマレーシア機撃墜事件と似ています。ただ、高度2万メートルまで攻撃できる地対空ミサイル『ブーク』を保有しているウクライナ軍と違い、ISの携行型ミサイルの射程距離は6000メートルが限界とされ、ロシア機を撃墜したとは考えにくい。しかし、ただのエンジントラブルで機体が垂直に落下したとも考えられない。誰かが機内に爆発物を隠して持ち込み、シナイ半島上空で起爆させた可能性を捨てきれません」

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