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すでに始まっている勝者なき「第3次世界大戦」の悲劇的結末

 パリで同時多発テロが起きるなど、イスラム国の台頭による中東の混乱が世界に飛び火した2015年。フランスではマリーヌ・ルペン党首が率いる極右政党が勢力を拡大し、米大統領選は排外主義者のドナルド・トランプが共和党の指名争いで独走して、イスラム教徒への攻撃を強めている。

 欧米諸国の「有志連合」が空爆を強化させても、イスラム国を壊滅させることは難しく、むしろ大量の難民が発生して、テロ予備軍を生み出すという負の連鎖で、テロの脅威は拡散する一方。世界はキナ臭さを増している。

 ローマ法王が「まるで第3次世界大戦」と語ったように、いま起きているのは、新しい形の「世界戦争」なのである。20世紀の戦争と違うのは、「国家」と「国家」の戦争ではないから、宣戦布告もなければ、講和条約もなく、宗教戦争には終わりがないということだ。

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