原発作業休止は作業員テロ疑い? 東電「言及できかねる」

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「ナンか、俺たちがテロリストと疑われているみてえで、気分が悪いっぺよ」――ある作業員が、本心を打ち明けた。

 東電は伊勢志摩サミットに合わせ、27日までの3日間、福島第1原発の作業の大半を休止させた。続けているのは、原子炉冷却やパトロールなど止められない作業のみ。廃炉作業の中断は原発事故の収束より、サミットの成功を優先させたも同然で、それこそ来日中の海外要人たちからも奇異な目で見られるだけだろう。

「サミットに向け、国から各電力会社にテロ対策の一環として警備強化の依頼がありました。作業を継続しながら、警備体制を強化する方法も考えましたが、そもそも欠かせない作業を除き、作業を休止すればトラブル発生のリスクは減る。作業の分量が減れば、警備員の目もより届くようになります」(東電・広報部)

 そう説明した上で、「今回の措置は、作業トラブルが起きたときにすぐ対応できるようにするため。テロ対策であるかは答えられない」(同)というから、どうにも歯切れが悪い。

 それもそのはず。テロ対策と認めてしまえば、異例の作業ストップに「ある意図」が芽生えるからに違いない。批判を覚悟したうえで作業を原則休止すれば、作業員は原発施設に近づけない。東電はズバリ、作業員の中に「テロ予備軍」が潜伏していてもおかしくない、と疑っているのではないのか。

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