安倍政権に激震 福岡6区補選で「二階vs麻生」の暗闘勃発
新体制の安倍政権に早くも亀裂――。麻生太郎財務相(75)と二階俊博幹事長(77)との間で暗闘が勃発しているという。10月に行われる衆院福岡6区補選の公認をめぐって対立しているというのだ。
鳩山邦夫氏が死去したために実施される補欠選挙の公認候補には、当初、邦夫氏の次男である大川市長の二郎氏(37)がスンナリ選ばれるとみられていた。ところが、福岡県連は、二郎氏ではなく、福岡県連の会長である蔵内勇夫県議の長男・謙氏(35)の公認を党本部に申請。外された二郎氏は「公認を得られなくても手を下ろすわけにはいかない」と無所属でも補選に出馬する構えで、このままでは「分裂選挙」必至の情勢となっている。
鳩山二郎氏のバックには二階幹事長、蔵内謙氏のバックには麻生財務相がついていて、どちらを公認候補とするか〈二階vs麻生〉の対決になっているという。
「すでに麻生さんは蔵内謙氏の“選対本部長”に就き、二階さんも上京して立候補を伝えにきた鳩山二郎氏に“がんばってくれ”とエールを送っている。派閥領袖の2人は、どちらも派閥を拡大しようとしていて、引きそうにありません。二階幹事長は公認権を握っているだけに、鳩山二郎氏を公認しかねない。でも、県連の申請を無視したら、麻生財務相も黙っていないでしょう。場合によっては、安倍政権の実力者2人が真っ二つに割れる可能性があります」(自民党事情通)