マイナス金利めぐり火ぶた 「金融庁vs日銀」バトル勃発
日本中がリオ五輪のメダルラッシュに沸くなか、金融庁と日銀の“壮絶な戦い”を予感させるニュースが流れた。
日経新聞は13日付朝刊1面で「『マイナス金利、3000億円減益』金融庁、日銀に懸念伝達」と報じた。金融庁は3メガグループに対し、マイナス金利の影響を聞き取り調査し、今期(17年3月期)3000億円程度の減益要因になるとした。大幅減益は銀行経営を直撃するが、それ以上に金融マンが驚いたのは「日銀に懸念伝達」の部分だ。
「マイナス金利は日銀の金融政策だし、金融庁が口出しできる内容ではありません。中央銀行(日銀)の自主性を揺るがす大問題です。報道は『懸念伝達』となっていましたが、実際は『マイナス金利は逆効果だから今すぐやめろ』ぐらいの勢いだったかもしれません。日銀の黒田総裁は面白くないでしょう。日銀VS金融庁のバトルが火ぶたを切った可能性はあります」(金融関係者)