都連会長に下村博文氏 小池知事と融和路線もドンの傀儡か
アレはどうなったんだっけ――というほど時間が過ぎた。都知事選敗北の末の執行部退陣“表明”から1カ月。いつ代わるのかと思われた自民党東京都連の新しい幹部人事がようやく表に出てきた。
6日、役員選考委員会が開かれ、党の幹事長代行を務める下村博文・元文科相が新会長に就任する見通しとなった。「小池問題」がなければ「次は下村」が既定路線だったとはいえ、引責辞任の都連5役のひとりが、会長に“昇格”とはおかしな話だ。
「適格者として大臣経験者となると、下村さんと鴨下(一郎元環境相)さん。ともに引責辞任の5役ですが、この2人しかいないので仕方がない。下村さんは都知事選の公認候補の選考に深く関わっていなかったこともあり、小池都知事との関係は比較的悪くない。安倍首相にも近く、官邸の意向もあったのではないか」(自民党関係者)