出版社社長 森友学園・籠池夫妻を贈賄申し込みで刑事告発
森友学園の籠池泰典理事長が“お白州”に引きずり出される?――籠池理事長が自民党の鴻池祥肇元防災担当相に賄賂を渡そうとしたとして、香川県高松市の出版社社長(69)が6日までに、贈賄申し込み罪で告発状を大阪地検に提出した。
籠池理事長は2014年4月に議員会館で鴻池議員と面会した際、同伴していた夫人が紙包みを渡そうとして、突き返されたとされる。
告発状では、籠池理事長は小学校開設のため、国有地払い下げなどで財務省などに便宜を図ってもらう趣旨で、金銭または商品券の供与を申し出たとしている。
国有地払い下げや私立学校の認可に関する職務権限を持つ政治家や役人にカネが渡っていれば、贈収賄罪が成立。役人は国有財産を不当に処分して国に損害を与えたとして背任罪にも問われる。
政治家に職務権限がない場合でも、籠池夫妻はあっせん利得処罰法の利益供与罪に問われる可能性もある。有罪なら1年以下の懲役または250万円以下の罰金だ。
森友事件には、安倍首相夫妻をはじめ多くの政治家や、国、地方の役人の関与が取り沙汰されている。
告発は“平成の大疑獄”摘発の端緒となるかもしれない。