舛添前知事とも面識 「知日派」次期首相・李洛淵氏の素顔
韓国の文在寅大統領が10日、首相候補に指名した李洛淵・全羅南道知事(64)。知日派などと報じられているが、一体どんな人物なのか。李知事と親交があるジャーナリストの太刀川正樹氏がこう言う。
「名門の光州高、ソウル大法学部卒のエリート。東亜日報記者時代に金大中元大統領と親しくなり、可愛がられました。金大中死後も、毎年1月1日には東橋洞(金大中の自宅)を訪れて新年のあいさつを欠かしません。90年代に東京特派員となり、日本での人脈を広げた。特に東亜日報の提携紙である朝日新聞の幹部と親しく、来日のたびに銀座でカラオケ通いをしていたらしい。昨夏には、北京で急死した元朝日新聞論説委員長、若宮啓文氏のお別れ会にも出席したと聞きました」
■歌の実力はプロ並み
民主党議員として4回当選、韓日議連では幹事長を務めるなど一番の日本通と評価される。
「特派員時代から東京でカラオケに通い、歌の実力はプロ並み。日本では小此木慶大名誉教授などの学界、福田元首相など自民党幹部のほか、舛添前都知事とも面識があります。舛添前知事がスキャンダルで失脚する前に面談した際、昼食が出されなかったため、タクシーで秘書と通訳と一緒に高田馬場駅前のラーメン屋に飛び込んだというエピソードも。単なる日本通というだけではなく、南北統一問題にも関心を持っていて、中朝国境地帯で毎年、情報収集しています。記者出身らしく現場を足で歩くタイプです。日韓関係は従軍慰安婦の少女像や竹島問題でこじれていますが、李知事は『難しい問題は後回しにして、今解決できる問題から話し合おう』と会見で発言している。早い段階で李知事の『首相か駐日大使』説が流れていたから、両国にとっても最良の人選でしょう」(前出の太刀川氏)