異例の押しかけ 麻生財務相が安倍邸で2時間の“深夜密談”
いったい何を話し合ったのか。安倍首相は9日夜、東京・富ケ谷の私邸で麻生副総理兼財務相と約2時間会談した。
この日、安倍首相は長崎の平和祈念式典に出席後、午後4時半ごろに官邸へ戻り、午後5時半過ぎにはサッサと私邸に帰っていた。麻生大臣が突然、安倍首相の私邸を訪れたのは夜9時のこと。普段通りの高級店での会食を避け、わざわざ2人がこの時間から、首相の私邸で会談するとは異例中の異例だ。
麻生大臣は改造人事について、安倍首相に要望を完全に無視されたとして不満を強めているという。ついに直接、怒りをぶつけにきたのか――。
2人は具体的な会談内容を明かしていないが、麻生派に所属していた白石徹氏が3月に死去。これに伴う10月実施の衆院愛媛3区補選に、自民は麻生大臣主導で白石氏の次男を擁立する方針を決めている。同補選の対応など今後の政権運営をめぐって幅広く意見交換したとみられる。