有森隆
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有森隆ジャーナリスト

30年余、全国紙で経済記者。豊富な人脈を生かし取材・執筆中。「『ゴーン神話(マジック)』の終焉 日産を覆う不安の正体」(「月刊現代」2006年12月号)、「C・ゴーン『植民地・日産』の次の獲物(ターゲット)」(同09年1月号)などを執筆。「日産 独裁経営と権力抗争の末路――ゴーン・石原・川又・塩路の汚れた系譜」(さくら舎)を3月に上梓。

シャープ<下>派閥抗争の果てに 当事者能力を失った経営陣

公開日: 更新日:

「千里から天理へ」。長く語り継がれている、シャープの2代目社長・佐伯旭の決断である。

 奈良・天理市に半導体の生産拠点、総合開発センターを建設するか。それとも大阪・吹田市の千里丘陵で開かれる日本万国博覧会(大阪万博)へ出展するかの経営判断を迫られた。

 天理市の土地買収費用と大阪万博への出展費用が、ほぼ同じ15億円だった。

 佐伯は「貴重な資金は、長期的な利用が可能な施設に振り向けるほうが経営にとって意義がある」と判断した。

 これが家電メーカーから、半導体を生産し、液晶や太陽電池を開発する総合エレクトロニクス企業へ脱皮するスプリングボードとなった。佐伯は“中興の祖”と呼ばれた。

 創業者はシャープペンシルを発明した早川徳次。東京・日本橋生まれの江戸っ子で、関東大震災に見舞われ工場・家屋は焼失。妻と2人の子どもを失った。大阪に居を移し再起を図る。そのとき、天涯孤独の佐伯旭を引き取り、わが子のように育てた。

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