作家・原田伊織氏 西郷隆盛は粘着質のテロリストでした

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放火、強姦、強殺の「薩摩御用盗」を操る

   ――西郷は暴力のほかにはかりごとも好きでした。

 慶応3(1867)年10月、慶喜が大政奉還を上奏しました。これに西郷らは焦ります。慶喜に政治権力を放棄されたら、徳川幕府を倒す口実がなくなるからです。そこで慌てて「討幕の密勅」を天皇の名で薩摩藩と長州藩に向けて出します。実はこれは下級公家の岩倉具視や西郷・大久保利通が偽造したニセの密勅でした。まさに目的のためには手段を選ばない西郷らしいやり口。今年になって財務省による公文書改ざん問題が物議をかもしましたが、西郷らの行為はもっとひどい。天皇の命令を捏造したのだから、史上最悪の改ざん事件です。

  ――いわゆる「御用盗」もはかりごとでした。

 西郷には、いわゆる「公武合体」という考えは毛頭なく、ただ武力討幕のみを目指した。戦争を起こしたくて仕方なかったのです。幕府側はそうした西郷らの意図を読んでいて、慎重な態度を通しました。焦った西郷は挑発行為に出ます。岩倉の了承を得て「赤報隊」というテロ部隊を組織。隊長の相楽総三に江戸市中で放火、略奪、強姦、強殺を実行するよう命じます。今より倫理観が強かった江戸社会において最も罪の重かった蛮行で、このテロ集団を江戸の市民は「薩摩御用盗」と呼んで恐れました。赤報隊の大半は金で買われた無頼の徒で、総勢500人まで膨らんだとされます。

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