有森隆
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有森隆ジャーナリスト

 30年余、全国紙で経済記者。豊富な人脈を生かし、取材・執筆活動中。「カルロス・ゴーン『経営神話』の自壊」(「月刊現代」2004年9月号)、「C・ゴーン『植民地・日産』の次の獲物(ターゲット)」(同09年1月号=最終号)などを執筆。ゴーン会長の欺瞞性を鋭い筆致でえぐり出した。この仕事ぶりが、今、再び脚光を浴びている。

山一證券の自主廃業<下>A級戦犯・行平次雄は“山一のドン”

公開日: 更新日:

 行平次雄は「山一のドン」と呼ばれた。伊勢神宮の一番神楽の祝詞奏上の権利を持つ名門企業、山一證券を根腐れ状態にした張本人である。行平が権力の座から降りなかったことが、「飛ばし↓簿外債務」の宿痾を温存させてきた。

 山一證券は1897年の創業。法人営業に強いという特色があり、戦前は日本で最大の証券会社だった。

 行平は一橋大学法学部卒。55年に山一に入社後、投資信託本部に所属した。行平の前の社長だった植谷久三、横田良男の2人の下で働く。同じ本部には後に三木淳夫(行平の次の社長)も配属になり、投資信託本部による政権のたらい回しが行われた。

 86年、三菱重工業の転換社債(CB)事件が発覚した。発行額1000億円の転換社債の10%、100億円分を政治家や総会屋にばらまいた疑惑である。当時、専務・法人本部長だった行平はロンドンの子会社、山一インターナショナルの会長となり国外に緊急避難した。行平がロンドンにいたのは、たった1年。87年に副社長として本社に復帰した。

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