「国体論」の白井聡氏が警鐘 安倍首相“元号私物化”の異様

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 いよいよ「令和」が始まる。新元号発表からのこの1カ月は、今日の日本がどのような状態にあるのかを鮮やかに示した。この国は一体、誰のものなのか?

 昭和から平成への代替わりを思い起こしてみよう。「平成」を誰が考案し、どのような過程を経て元号に決められたのか、今でも不明な点が多い。その当事者たちがそれについてペラペラ口外すべきでない、と考えているからだ。ところが今回は、新元号発表の翌日に早くも、他の候補の存在などが詳細にリークされている。

 かつてあった厳粛さと慎みは、一方では「元号=天皇の時間」という側面ゆえの、天皇に対する配慮であったと同時に、民主主義=国民主権への配慮でもあっただろう。新時代は、元号が発表された時点では真っさらの状態にあり、それがどんな時代になるのかを決めるのは、日本国民である。ゆえに、決定に関わった当事者たちは、その具体的過程や言葉の意図などについて口を閉ざしている。元号が、真に国民のものとなるためには、あたかもそれは誰が決めたものでもないかのように、「どこからともなく」やって来なければならないからである。

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