衛生管理の徹底どこへ? 豊洲市場は開場1年でネズミ天国に

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 開場から9カ月以上が過ぎた東京・豊洲市場。建物内で腐敗臭が漂い、黒い粉塵が舞ったりと問題続出だったが、新たな課題が浮かび上がった。ネズミが大量に発生しているというのだ。

「ここ最近、暑くなってきたからなのかアチコチで見かけますよ。2、3匹程度じゃ済まないでしょう。現場で働いている業者なら、誰もが見ているはずです」(市場関係者)

 市場では生鮮食料品を取り扱っているので、多少のネズミが発生しても不思議ではあるまい。しかし、そもそも豊洲市場への移転は、旧築地市場が「狭い、汚い、危ない」ことが原因だった。最新鋭で徹底した衛生管理をウリにした豊洲市場が、開場から1年も経たないうちにネズミだらけとは、とても笑えない。都に問い合わせると、「仲卸売場棟でネズミが発生しているとの報告を受けている。今後、業者と協力して対策を取っていく予定」(豊洲市場管理課)とのことだった。

■天井や壁の内側の「隙間」にすみつく

 ところが、そう簡単に駆除できる状況ではなさそうだ。豊洲市場はネズミにとって“安住の地”になる可能性が高いのだ。建築エコノミストの森山高至氏はこう言う。

「旧築地市場の構造は簡単に言えば、建物の大半が柱と屋根だけで成り立っていたようなシンプルな造りだった。ですから、ネズミは物陰に潜むだけでした。業者や都の職員にとっても駆除しやすい環境だった。しかし、豊洲市場は室温管理のため天井や壁の内側にスポンジや綿状の断熱材を入れており、多くの隙間が存在している。小動物にとってはすみやすく、外敵から逃げやすい環境にあると言えます。壁や天井の内側に逃げ込まれては、簡単に駆除することはできないでしょう」

 旧築地市場では数千匹のネズミが生息していると話題になっていた。旧築地市場の1.7倍もの広大な敷地面積を誇る豊洲市場は、将来的に数万匹がすみつく“ネズミ天国”になってもおかしくない。整備費に約6000億円もかかった豊洲市場。まだまだ巨額の駆除費用が浪費されることになりそうだ。

【豊洲市場でネズミ発見!】

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