小川善照
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小川善照ジャーナリスト

1969年、佐賀県生まれ。東洋大学大学院修了、社会学修士。週刊誌記者として事件取材などを担当。2008年に「我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人」で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。14年の雨傘運動以降、香港問題に関心を寄せている。

混乱の香港 自由を奪われる恐怖をあおった過去の奇怪事件

公開日: 更新日:

 2015年10月以降、香港の銅鑼湾書店の関係者5人が次々と謎の失踪を遂げた。この書店は中国本土では禁書扱いである体制批判や、政府要人のスキャンダルなどを扱った書籍を出版していた。

 失踪した人々は家族に「無事」だけを電話で知らせるなど奇怪なことが続き、書店のオーナーは過去のひき逃げ事件を中国本土に自首しに出向いた、と中国のテレビで涙ながらの懺悔までした。彼らは香港に戻ると皆、口をつぐんだ。後に失踪者のひとり、林栄基は会見を開き、中国政府の人間に拘束されて中国本土に連れ去られたことを告発した。

「この条例が成立したら、中国批判を行う香港市民をでっち上げの罪で中国当局が逮捕するようになるでしょう。こうしたデモも今後は起こせなくなります。これは私たちの自由を守るための最後の戦いなのです」(前出のデモ参加者)

 自由を奪われる危機感から抗議活動は拡大。6月16日のデモには過去最大の200万人が参加した。同時にデモ隊の一部は立法会に突入して内部を破壊するなど過激化し、逮捕者は既に100人以上に上る。抗議のため、少なくとも4人が自ら命を絶っている。

 かつてない混乱の中にある香港。この連載では現地の最新情報を併せ、香港デモの「怒りの真相」をお伝えする。

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