伊藤博敏
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伊藤博敏ジャーナリスト

1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーに。経済事件などの圧倒的な取材力では定評がある。数多くの週刊誌、月刊誌のほか、現代ビジネスなどウェブニュースサイトにも寄稿。主な著書に「許永中『追跡15年』全データ」(小学館文庫)、「『カネ儲け』至上主義が陥った『罠』」(講談社+α文庫)、「金融偽装─米国発金融テクニックの崩壊」(講談社)、「黒幕」(小学館)などがある。

龍角散「セクハラ・不当解雇」訴訟 第三者証言は出るのか

公開日: 更新日:

 争われているのは、少人数の忘年会でのセクハラの有無。15人が参加、貴子さん以外にも見ていた社員は多いが、初代藤井玄淵から数えて8代目に当たる隆太社長は、絶対権力者。また、龍角散は未上場のオーナー企業であり外部からのチェックは効かない。まして正社員に取り立てられた真島さんから被害の声は上がらず、姉妹への“仕打ち”を見た社員が、藤井社長の機嫌を損ねる証言をするとも思えない。

 結果、「真島氏と握手をし、互いの体が密着しない程度の抱擁(ハグ)はした」が、それを真島さんは「握手は○円、ハグは○円です」と、関西人らしいジョークで受け流した。また、「首筋が色っぽい」とは言ったが、「ゾクゾクする」とは言っていない、とする答弁書が会社側から提出された。

 握手とハグと発言は第三者的に見れば地位利用のセクハラだが、受け止め方は当事者によりさまざまで、真島さんが今更、セクハラを訴えるとは思えない。となると、馘首覚悟で証言する姉妹以外の第三者がいるかどうか、客観的証拠があるかどうか、である。

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