台風19号で福島原発は…? 直撃なら汚染水ダダ漏れの危機
「命を守るため、早めの対策、避難をしてほしい」――。9日、気象庁が注意を呼び掛けた超大型台風19号が、12日にも日本列島を直撃する可能性が高まってきた。
台風19号は、11日午前6時時点で、父島の西約380キロの海上にあり、中心の気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。予想では紀伊半島沖を北上し、その後、12日夕方から夜遅くにかけて関東付近に接近、または上陸する恐れがあるという。
全日空は12日に羽田、成田両空港を発着する国内線全便の欠航を決定。JRの東日本、東海、西日本も大規模な計画運休を予定している。
接近・上陸の3日も前から気象庁が異例の会見を開いたのは、台風19号が過去に例がないほどの強い勢力を保っているからだ。
東京を襲った台風で最も低い気圧は1917年10月の「東京湾台風」(953ヘクトパスカル)とされる。今回はその気圧を大きく下回る可能性があり、上陸すれば、暴風や大雨で甚大な被害をもたらしかねない。とりわけ懸念されているのが、台風19号の予想進路上にある福島原発だ。