与党平均の24倍 桜を見る会「官邸招待枠」850人独占の意味
菅官房長官が前言撤回し、認めざるを得なかった「桜を見る会」への与党や首相官邸内から推薦を求めた「招待枠」。今年は安倍首相の地元、山口県から支援者850人が貸し切りバスに乗って招待されたが、この参加者数は与党内でもズバ抜けている。
今年の桜を見る会が開かれた4月13日時点で、自公両党の国会議員は衆参計461人いた。全員が安倍首相と同じ850人もの支援者を呼べば、参加者は39万1850人に及び、会場の新宿御苑のキャパを超えかねない。
実際の参加人数は1万8000人。うち2000人ほどが各国大公使や自治体の首長、各界の功労者などとされる。残りは与党の支援者の可能性があるわけだが、与党議員の総数で割ると、1議員当たりの平均招待枠は約34.7人。安倍首相の招待枠は実にその24倍を超えるのだ。
14日の毎日新聞によると、自民党内では、要職に就いていない「ヒラ議員」は4人、閣僚などは10~40人の招待枠と、役職の軽重で人数に差があり、事務所間で枠の貸し借りもあったという。850人もの招待枠は、いくら首相主催とはいえ、与党内の異常な安倍独裁状態を意味している。