維新・下地議員 カジノ汚職100万円受領で離党の思惑と打算
カネの受け取りをあっさり認めたのは、次の衆院選を見据えた“スタンドプレー”なのか。
東京地検特捜部に贈賄容疑で元顧問らが逮捕された中国企業「500ドットコム」側が現金を渡したと供述した衆院議員5人のうちの1人、日本維新の会の下地幹郎衆院議員が6日に会見。100万円の受領を認めた。
ほかの自民党議員4人が受け取りを否定している中、「授受を認めて潔い」と評価する声も上がっているが、沖縄政界関係者は「下地さんはそんな殊勝なタマじゃないでしょう」と苦笑しながら言う。
■自民への復党を画策か
「自民党に戻りたい下地さんは、初当選同期で仲が良い菅官房長官に復党の相談をしてきた。その地ならしにIR汚職問題を利用したのではないか。早めに金銭受領を認めたほうが傷が浅く済むし、維新を離党する名目にもなるという打算が見え隠れします。選挙区の沖縄1区は、岸田派の国場幸之助議員が自民党の支部長ですが、女性問題など醜聞を報じられ、地元有力企業『国場組』の国場幸一会長も立腹している。昨年のグループ企業会議で『今後、幸之助の出馬は認めない』と宣言したそうです。2017年の前回衆院選でも、国場組を中心とした沖縄建設業界は下地さんを支援していました」