あるか河井夫妻買収事件ダブル立件 検察は官邸に忖度せず
昨年7月の参院選で、自民党の河井克行前法相の妻、案里参院議員の陣営が違法な報酬をウグイス嬢に支払っていた買収事件。50代の男性公設秘書やウグイス嬢は違法報酬を認める供述をしているという。立件へのカウントダウンに官邸は慌てふためいている。
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広島地検は捜査を本格化させている。公選法違反(買収)容疑で、これまでに少なくとも8カ所を家宅捜索し、20人以上から任意で話を聞いている。15日には河井夫妻の地元事務所や男性秘書の自宅を家宅捜索した。
19日の朝日新聞によると、地検の任意聴取に対し男性秘書は違法性を認識しつつ、13人のウグイス嬢に法定上限の倍額の日当を支払ったと供述。ウグイス嬢も全員、違法報酬の受領を認めたという。男性秘書は克行氏の元秘書で、参院選では案里陣営でウグイス嬢の人繰りなどを担当。選挙後、案里氏の秘書になった。