著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

司令官の弱気を避けるためだった「大和特攻作戦」の愚挙

公開日: 更新日:
広島県呉軍港で建造中の戦艦大和(1941年9月20日)/(C)共同通信社

 昭和天皇がこの作戦(大和特攻)を敗戦を意識させるものとしたのは正しい理解だった。第二艦隊を軸にして進めた沖縄特攻作戦の戦略のなさには、日本海軍の致命的な失敗であったという見方があった。

 その認識はこの当時も戦後も、そしてなお相手側のアメリカ軍にも共通していた。この艦隊を… 

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