著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

原敬を殺した犯人の難解な斬奸状 本当は誰が書いたのか?

公開日: 更新日:
原敬前総裁の三周忌に出席した政友会幹部。前列右から高橋是清総裁、田中義一陸相、徳川家達貴族院議長、山本達夫、野田卯太郎、中橋徳五郎、後列右は大岡育造(1923年11月4日、東京・芝の増上寺)/(C)共同通信社

 原首相を暗殺したのは中岡艮一、19歳の青年であった。国鉄の大塚駅の転轍手である。襲撃は中岡一人で、単独犯だとされている。中岡の取り調べに当たったのは、東京地方裁判所の予審判事だった山崎佐である。東京地方検事局の検事の指揮の下で行われた。戦後、弁護士に転じた山崎は、この取り調べに… 

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