墓穴掘った菅首相 「個別の人事」政府説明が2年で3事例も
「個別の人事に関わる」として、日本学術会議の新会員候補6人を任命拒否した理由の説明を拒み続ける菅首相だが、早速墓穴を掘った。2日の衆院予算委員会で、菅が自著でNHK改革に反対した総務省の課長を更迭したエピソードを自慢していることが暴露されたのだ。個別の人事に思いっきり言及していた。
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省庁の課長と学術会議の会員では次元が異なるようにみえるが、「菅自身が国民の公務員の選定・罷免権」を定めた憲法15条を持ち出し、任命拒否している以上、一般の公務員との区別はない。 菅も「政府機関に所属する公務員の任命であり、通常の公務員の任命と同様に理由については人事に関することなので、お答えは差し控える」と“同列扱い”を明言している。
では、これまで政府は公務員の個別の人事について説明を差し控えてきたのか――。ここ2年だけをみても答えはノーだ。