著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

1年間で944人、なんと1日に3人が三原山で投身自殺した

公開日: 更新日:
1936年5月18日、埼玉県入間郡坂戸町の田中かよこと、阿部定(当時31歳)が、東京荒川区の待合「まさき」で愛人の石田吉蔵を殺害。2日後に逮捕されたが、殺害後局所を切断するという猟奇性から、この阿部定事件は広く世を騒がせた(C)共同通信社

 当時の新聞を見ると、三原山で2人の友人に飛び込み自殺をされた女子学生は、実名を大きく報じられ、「死に誘う女」とまるで犯罪人のように糾弾された。そのプライバシーなども猟奇的に暴かれた。メディアは彼女を追いかけ回した。同級生が飛び込み自殺を行ったほぼ3カ月後にこの女子学生は、脳出血… 

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