著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

ムソリーニの無残な死体に日本の戦争指導者は恐怖で震えた

公開日: 更新日:
1945年2月、ヤルタで会談する(前列左から)チャーチル英首相、ルーズベルト米大統領、スターリン・ソ連首相(C)共同通信社

 第2次世界大戦の終結時に、ドイツ、イタリアなどの枢軸国側では敗戦とともに2人の指導者が無残な形で死を遂げた。ヒトラーが自分だと分からないように完全に焼殺せよと命じたのは、死してなお屈辱的な扱いを恐れたからだとされている。これにはムソリーニがミラノ市内に逆さ吊りになった写真を見て… 

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