プーチンの“影武者伝説”いよいよバレた? 西側記者に肝いりイベント出禁通告の不可解

公開日: 更新日:

 コロナ禍以降、ひきこもり傾向を強めてきたロシアのプーチン大統領がまた怪しい動きだ。クレムリンを通じて3日(現地時間)、14日から故郷で開くサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)について、「非友好国」のジャーナリストによる取材を認めないと発表。要するに、ウクライナを支援する西側の記者に「出入り禁止」を通告したわけだ。

 1997年に始まったSPIEFはダボス会議のロシア版と位置付けられ、郷土愛の強いプーチンの肝いりイベントとしても知られている。世界の投資を呼び込む舞台装置で、これまでは洋の東西を問わずオープンだった。折しも、ウクライナが大規模な反転攻勢を仕掛けている。欧米メディアからの関連質問を回避する狙いなのか。あるいは、公然の秘密とされてきた影武者を立てるからなのか。

 元時事通信モスクワ支局長の名越健郎氏(拓殖大特任教授)は「影武者説が流れ始めたのは、昨年12月にプーチン氏がクリミア大橋を視察したあたりから。普段は閣僚を遠ざけて座るのに、助手席に副首相を乗せ、ハンドルを握る姿は不自然だと指摘が上がりました」と、こう続ける。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  4. 9

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  5. 10

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘