著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

二・二六事件を察知していた牧野伸顕の命を救ったのは外交官の吉田茂だった

公開日: 更新日:
外交官時代の吉田茂(任地に向け出発する新任の吉田イタリア大使。1931(昭和6)年2月9日、日本電報通信社撮影)

 天皇の側近だった牧野伸顕がテロに狙われた件を見ますと、明治11(1878)年に起きた牧野の父・大久保利通に対するテロは、昭和に起きたテロに対しても陰に陽に関係を持っていたと言えます。 

 この視点はとても重要です。牧野伸顕は天皇の側近役である内大臣を務めていましたが、昭和… 

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